こんにちは。「シニアの蔵」運営者のtmです。
「採血、ちゃんとできるかな」「昔みたいに仕事についていけるかな」
ブランク明けの復職を考えると、「仕事ができないかも」と不安になり、復職そのものが怖くなることもあります。
でも、実際に復職した看護師が戸惑ったのは、採血や知識だけではありません。
9時の点滴交換があるのに段取りが組めない。ナースコールやアラームに一瞬反応できない。昔使っていた医療用語の呼び方が変わっている。
この記事では、そんなブランク明けの「復職あるある」を整理したうえで、実際に復職した看護師が行っていた研修・勉強・仕事メモ・短時間勤務・職場見学などの準備方法を紹介します。
全部できるようにしてから戻るのではなく、「自分は何を準備すればいいか」を見つけていきましょう。
ブランクがあるだけで「仕事ができない看護師」になるわけではありません。「採血や手技」「仕事の段取り」「知識の変化」「人間関係」「生活リズム」など、何が不安なのかを分けてみると、準備できることが見えてきます。復職への怖さを全部なくしてから戻る必要もありません。
看護師のブランク明けに「仕事できないかも」と感じる復職あるある
復職前は、「採血を練習しなきゃ」「勉強し直さなきゃ」と考えがちです。
でも、その前に復職した人が実際にどんなところで戸惑っているのかを見てみると、自分が準備したいことも少し見つけやすくなります。

最初の採血で手が止まりそうになる
頭では流れを分かっているつもりでも、いざ採血となると「ちゃんとできるかな」と手が止まりそうになる。
ブランク明けには、そんな場面もあります。
看護roo!のお悩み掲示板には、3年のブランクを経て採血室へ再就職する看護師が、もともと採血が苦手だったこともあり、復職前に基礎技術や血管の解剖生理を勉強し直しているという相談があります。
別の相談では、5年のブランク後に訪問看護へ復職したものの、以前の勤務先では採血をほとんど経験しておらず、「どう練習したらいいのか」と悩んでいました。
同じ「採血が怖い」でも、実は中身が違います。
昔はできていたけれど感覚を忘れている人もいれば、そもそも採血の経験があまりない人もいます。
「ブランクがあるからできない」とひとまとめにしない方が、次にすることが見えてきます。
9時の点滴があるのに、仕事の段取りがうまく組めない
看護師の仕事は、一つ終わってから次へ進める仕事ばかりではありません。
点滴交換の時間を見ながら、ナースコールへ行き、処置をして、途中で別の用事が入り、その間に記録も残す。
現場では、いくつもの仕事を頭の中に置きながら、順番を入れ替えて動く場面があります。
経験が浅いまま1年以上のブランクに入った看護師の復職体験では、復帰後に一番困ったこととして、「段取りが組めない」ことが挙げられています。
9時に点滴交換をしなければならないのに、ほかの業務でもたついて間に合わない。複数の仕事を同時に進めることが難しかったそうです。
「前より仕事が遅くなった」と感じても、手技ができないとは限りません。
何を先にして、何をあとへ回すかという現場の感覚が、まだ戻っていないこともあります。
ナースコールやアラームが鳴っても、一瞬体が動かない
これは、復職するまで意外と考えないかもしれません。
久しぶりに病院勤務へ戻った看護師の体験談では、最初のころ、モニターのアラーム、ナースコール、センサーマット、面会者のチャイムなど、いろいろな音が聞こえても、すぐには反応できなかったと振り返っています。
病院では、それぞれの音に意味があります。
現役で働いているときは、音を聞いた瞬間に、頭で考えるより先に体が動いていた人もいると思います。
でも一度現場から離れると、
「今の何の音だっけ?」
と一瞬考える。
その看護師は、勤務を続けるうちに、1週間ほどで少しずつ体が音へ反応するようになったと書いています。
申し送り自体も久しぶりだったそうです。
知識や手技だけではなく、病棟の音や流れそのものにもブランクがある。
これは、実際に現場へ戻ってみて初めて気づくことの一つかもしれません。
知っているはずなのに、名前も現場も変わっている
「それ、知っているはずなんだけど……」
ブランク明けには、自分が忘れているだけではなく、離れている間に医療の方が変わっていることもあります。
10年のブランクから復職した看護師は、以前と比べて薬や予防接種、迅速検査などが変わっていたことに戸惑ったと話しています。
さらに、以前はGOT・GPTと呼んでいた検査値がAST・ALTと呼ばれるようになっているなど、略語の変化にもついていけないと感じたそうです。
これは、「昔勉強したことを忘れた」という話とは少し違います。
自分の記憶を戻すだけではなく、今の現場へ知識を更新する必要があるということです。
3年ほどのブランクから回復期リハビリ病棟へ復職予定だった別の看護師も、疾患、検査値、心電図、採血、経管栄養などを勉強し直しているうちに、範囲が広すぎて何から手を付ければよいのか分からなくなったと相談しています。
「全部忘れている気がする」と思って勉強を広げすぎると、今度は終わりが見えなくなります。
年下スタッフに聞くのも、新しい職場になじむのも少し気まずい
以前の職場では自分が教える側だったのに、新しい職場では、自分より年下のスタッフへ、
「これ、どうするんでしたっけ」
と聞くことになる。
頭では「聞けばいい」と分かっていても、いざその場になると少し気まずいですよね。
さらに、忙しいときに声をかけても大丈夫か、年齢の違うスタッフとうまくやれるか、自分だけ浮いてしまわないかという心配もあります。
尼崎医療生協病院がブランクを経て復職した看護師5人へ行ったアンケートでも、知識や技術だけでなく、人間関係を復職前の不安として挙げた人がいました。
一方、実際に戻ってみると、何でも聞きやすく、技術面も不安がなくなるまで一緒に確認してもらえたことが支えになったという声も紹介されています。
「研修あり」という文字だけでなく、分からないときに普通に聞けそうな職場か。ブランク明けでは、ここもかなり大きな違いになりそうです。
仕事より先に、生活リズムで疲れることもある
久しぶりに決まった時間に起きる。
支度をして、通勤して、仕事をして、帰ってから家のことをする。
文字にすると普通の一日ですが、しばらく仕事から離れていた人にとっては、それだけでも生活が大きく変わります。
実際に復職した看護師の中には、夜勤だけでなく、子どもの送迎や家族の体調など、仕事の外にある事情を気にしていた人もいました。
「看護師の仕事についていけるか」ばかり心配していたのに、始めてみたら朝の支度と通勤だけでぐったりした。
そんなこともあり得ます。
経験が浅いままブランクに入った人は「思い出す」だけでは済まない
同じ5年のブランクでも、病棟経験が1年ほどで離職した人と、10年間働いてから5年休んだ人では、戻るときの感覚はかなり違います。
経験が浅い段階で離職した人は、以前できていたことを思い出すだけではなく、まだ十分に経験していないことを新しく覚える場面も出てきます。
この場合は、「5年もブランクがあるから不安」と年数だけを見るより、以前どこまで経験していたかを整理した方が分かりやすいです。
- どんな手技を実際に経験したか
- 一人でできていたことは何か
- ほとんど経験していないことは何か
- 夜勤や急変対応をどこまで経験したか
ここまで書き出してみると、漠然とした「仕事できないかも」「復職が怖い」が、少し具体的になってきます。
ブランクの年数そのものや、10年・15年以上空いていても応募できるのかが気になる方は、看護師のブランクは何年まで?10年・15年以上の求人条件も解説で詳しくまとめています。
では、実際にブランクから復職した看護師は、こうした不安にどう備えていたのでしょうか。
復職支援研修で一度手を動かした人、ブランク中に変わった知識を確認した人、その日できなかったことを帰宅後に復習した人、覚えることを自分用のメモへまとめた人、最初は短時間やパートから始めた人、復職前に施設見学をした人。
ここからは、実際に行われていた方法を一つずつ見ていきます。

復職した看護師が実際にやっていた準備|全部やり直さなくていい
ブランク明けの対策というと、「勉強し直す」「研修を受ける」といった話になりがちです。
でも実際の復職者を見ると、全員が同じ準備をしていたわけではありません。
技術が怖い人は研修、変わった知識は現在の内容へ更新、段取りで困った人はその日の失敗を復習、覚えることが多い人はメモ、生活リズムが心配な人は勤務時間を抑える。
自分の不安に合わせて、準備の仕方も変えています。
採血や新しい機器が不安なら、復職支援研修で一度「現場に近い練習」をする
厚生労働省が紹介している復職者の体験では、約10年のブランクがあった看護師が、技術への不安から復職支援研修を受講しています。
そこで基本的な看護技術や最新機器の講習を受け、さらに病院での実習にも参加。実際の現場で働くイメージを持ってから再就業へ進んでいます。
福岡県看護協会が紹介している別の復職者も、復職研修の演習で看護技術を再確認し、実習で患者さんとの関わりや医療現場を実際に体験しています。
「採血の手順は読めば思い出せそう。でも、人を前にしたら手が止まりそう」
そんなときは、本だけで全部解決しようとせず、一度手を動かせる研修がないか探すという方法があります。
日本看護協会によると、都道府県のナースセンターでは、長期離職から復帰を希望する看護職向けに復職支援研修や実習が行われています。
内容は地域によって違います。
たとえば兵庫県看護協会では、復職を考えている看護職向けに、採血・吸引の看護基礎技術研修や、採血・静脈注射技術研修が実施されています。
勉強は「全部」ではなく、復職先で使いそうなところから絞る
復職前に真面目に勉強しようとするほど、範囲が広がってしまうことがあります。
第一部で紹介した、3年ほどのブランクから回復期リハビリ病棟へ戻る予定だった看護師も、脳卒中、大腿骨近位部骨折、検査値、心電図、採血、経管栄養などを勉強しているうちに、何を優先すればよいのか分からなくなっていました。
この例を見ると、復職前の勉強は「看護学校の内容を全部やり直す」より、
- 復職予定の職場でよく見る疾患
- そこでよく行う処置や検査
- 以前から苦手だった手技
- しばらく使っていない知識
くらいから始めた方が、範囲を絞りやすそうです。
病棟へ戻るのか、クリニックなのか、介護施設なのかでも、最初に見直したい内容は変わります。
ブランク中に変わった看護は「思い出す」より「今の内容へ更新する」
第一部で見たように、ブランク明けでは「忘れている」だけでなく、昔習ったことと現在の考え方が違っている場合があります。
この部分は、昔の教科書を読み返すだけでは確認しにくいところです。
そんなときは、「昔はこうしていたけれど、今はどうするのか」という視点で整理された資料を使う方法があります。
『今はこうする ケアの根拠』は、「新しく変わったこと」「最近わかってきたこと」を多領域にわたってまとめた本です。
「自分が忘れているのか、それともやり方や考え方が変わったのか分からない」というときに、知識を見直すきっかけとして使えます。
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「昔どうやっていたっけ?」は教材でピンポイントに思い出す
採血や注射、輸液などで、ゼロから覚えるというより、
「やったことはあるんだけど、細かいところを忘れている」
という状態なら、写真や図で手順を追える教材を使って、気になるところだけ確認する方法があります。
『看護がみえる vol.2 臨床看護技術 第2版』では、採血・注射・輸液などの臨床看護技術を写真やイラストで確認できます。注射、採血、ルート確保、吸引などを扱う技術動画も収録されています。
最初のページから読み直す必要はありません。
「採血が気になるなら採血だけ」「吸引を忘れているなら吸引だけ」と、自分が止まりそうなところから拾っていく使い方の方が、復職前には取り組みやすいと思います。
技術動画を見る場合は、無料アプリ「mediLink」と書籍のシリアルナンバー登録が必要です。動画はシリアルナンバー登録日から5年間視聴できます。
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手順を確認しても不安が残るなら、復職支援研修で一度手を動かしてみる方法もあります。
段取りや覚えることは、その日のうちに「自分用の仕事メモ」にする
復職すると、看護の知識だけでなく、職場独自のやり方も一度に入ってきます。
「この物品はどこにある?」
「この検査の準備は何を出す?」
「カルテはどこから入力する?」
「次に同じ点滴交換が来たら、何を先に準備する?」
こうした細かなことまで全部頭だけで覚えようとすると、かなり大変です。
長いブランクを経て復職した経験を持つ看護師ライターは、入院時に必要な物品、カルテの入力方法、疾患ごとの観察項目、ケア方法、検査や診察の介助などをメモし、自分専用の「作業テキスト」として使っていたと紹介しています。
10年のブランクから復職した別の看護師も、変わった知識や気になることをノートへまとめながら仕事を続けていました。
また、第一部で紹介した「段取りが組めない」と悩んだ看護師は、帰宅後にその日できなかったことを振り返り、点滴の手順、薬剤、疾患の基礎などを勉強していたと書いています。
その際は、動画や看護師向けアプリも使いながら確認していたそうです。
つまり、最初から「全部覚えなきゃ」と構えなくても、
- 今日初めて教わったこと
- 今日うまく段取りできなかったこと
- 次も迷いそうなこと
- その職場だけのルール
- 久しぶりに行った処置
を少しずつ残して、自分用の手順書を育てていく方法があります。
一方で、正常値やスケールなど、毎回自分のノートへ書き写すより必要なときにすぐ確認できる資料を手元に置いておきたいものもあります。
『ナースポケットマニュアル 第2版』は、各科共通で参照する情報やスケール・データなどを、白衣のポケットにも入れられるサイズにまとめた本です。
自分用の仕事メモには「その職場で教わったこと」、ポケットマニュアルには「共通して確認したいこと」と役割を分けると使いやすくなります。
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なお、書籍は復習の補助として使い、実際の看護手順や基準は、勤務先のマニュアルやその時点の最新ガイドライン・指示を優先してください。
電子カルテや病棟の「音」は、家で全部戻そうとしない
電子カルテや医療機器は、職場によって使っているものが違います。
厚生労働省が紹介する復職者のように、復職支援研修で最新機器に触れてから戻る方法もあります。
一方で、職場でしか分からない操作もあります。
そのため応募先には、
「入職したら、電子カルテや機器はどんなふうに教えてもらえますか?」
と聞いてしまう方が具体的です。
ナースコールやアラームへの反応も、自宅で練習しにくい部分です。
第一部で紹介した看護師は、復職直後には病院のさまざまな音へ反応できなかったものの、勤務を続けるうちに、1週間ほどで少しずつ体が反応するようになったと振り返っています。
復職前にすべてを元どおりにしておく必要はなく、実際の職場へ戻ってから少しずつ取り戻す感覚もあるという一例です。
だからこそ、最初に分からないことを聞ける人がいるか、慣れるまで確認しながら働けるかは大切です。
尼崎医療生協病院の復職者からも、分からないことをその都度教えてもらえたことや、自分の状況に合わせて進めてもらえたことが助けになったという声が出ています。
仕事のペースや生活が心配なら、最初から以前と同じ働き方に戻さない
これは、実際の復職者にも見られる戻り方です。
厚生労働省が紹介する30代の看護師は、家庭の事情を相談したうえで、週2回・昼間の短時間勤務から復職しています。
約10年のブランクがあった40代の看護師も、復職支援研修や病院実習を経たあと、まずは外来のパート勤務から再就業しています。
福岡県看護協会が紹介する復職者も、家庭や介護との両立を考え、夜勤なし・週数日の勤務を条件に職場を探し、現在は週2回、16時までの勤務をしています。
尼崎医療生協病院でも、パートから始めた人、日勤常勤から始めた人など、それぞれの生活や体調に合わせて働き方を調整した例が紹介されています。
ブランク前にフルタイムで働いていたからといって、復職初日から同じ働き方へ戻す必要はありません。
まず仕事のある生活へ体を慣らして、勤務時間や日数をあとから増やしていく。
これも、実際に使われている戻り方の一つです。
職場になじめるか不安なら、面接前に一度見てみる
技術や勉強は自宅でも準備できますが、人間関係や職場の空気は求人票だけでは分かりません。
福岡県看護協会が紹介している復職者は、ナースセンターで復職研修・施設見学・就労相談の3つを利用しています。
施設見学では、面接前に職場の人と話し、仕事内容を確認できたそうです。
復職研修では、同じようにブランクがある看護職と一緒に受講し、「不安なのは自分だけではない」と感じられたことや、看護技術を再確認できたことも紹介されています。
「ここなら質問できそうかな」
「このペースならついていけそうかな」
という部分は、実際に見てみた方が判断しやすいこともあります。
「仕事できない」と感じるかどうかは、復職先でもかなり変わる
同じ「ブランクOK」の求人でも、実際の戻りやすさは同じではありません。
初日から一人で幅広い仕事を任される職場と、最初は誰かについて一緒に動ける職場。
同じブランク年数でも、後者の方が「分からない」をその場で聞きやすそうですよね。
求人票や見学では、こんなところまで見ておくと、働き始めたあとの姿を想像しやすくなります。
- 入職して最初に任される仕事は何か
- 分からないときに質問できる人がいるか
- ブランクのある看護師を受け入れたことがあるか
- 一人勤務になる時間帯があるか
- 訪問看護なら、最初は同行してもらえるのか
- 夜勤やオンコールはいつから始まるのか
「病院は忙しそうだから、クリニックなら楽かな」と思うこともあるかもしれません。
でも、たとえば少人数のクリニックでは、採血、診療補助、電話対応などを少ない人数で回していることもあります。
反対に、大きな病院でも、中途入職者に担当者がつき、確認しながら仕事へ戻れる職場もあります。
つまり、見るのは「病院かクリニックか」だけではありません。
「今の自分が、この職場ではどんな状態から始められるのか」です。
ここが分かると、「自分は仕事ができるか、できないか」という二択ではなくなってきます。
復職が怖いなら、いきなり決めずに職場を見てみる方法もある
実際の復職者にも、復職前に施設見学を利用して、仕事内容や職場の様子を確かめていた人がいました。
とはいえ、人間関係や忙しさ、質問のしやすさ、実際の仕事のペースまで求人票から読み取るのは難しいですよね。
「働けるか分からないのに、いきなり入職を決めるのは怖い」
という人なら、まず職場を見てみるという方法があります。

看護師向けの職場探しサービス「クーラ(CURA)」では、医療・介護施設へ見学や1日のお試し勤務から申し込めます。
見学や1日お試し勤務は履歴書・面接なしで申し込むことができ、クーラ上のプロフィールをもとに施設が可否を判断します。
また、見学やお試し勤務をしたからといって、その職場へ就職しなければならないわけではありません。クーラの公式FAQでは、見学やお試し勤務だけで終了しても問題ないと案内されています。
たとえば実際の職場で、
- スタッフへ質問しやすそうか
- どんな順番で仕事をしているか
- 自分がついていけそうなペースか
- 通勤を含めて続けられそうか
を見てから、「ここならやれそう」「ここは少し違うかも」と考えることもできます。
怖さを完全になくしてから動くのではなく、「就職する」より小さい一歩として、まず見て確かめるという考え方です。
「お試し勤務って何をするの?」「そのまま就職しないといけないの?」という方は、看護師のお試し勤務とは?転職前に職場を確かめる方法で詳しくまとめています。
復職が怖いときは「仕事できないかも」を一つの不安にしない
復職前は、採血も、知識も、電子カルテも、人間関係も、全部まとめて不安になってしまいがちです。
でも、実際の復職者の声と、その人たちが行っていた方法を並べてみると、対策も一つではありません。
- 採血などの手技が不安なら、教材や復職支援研修で確認する
- 段取りが不安なら、その日つまずいた場面をメモして振り返る
- 勉強範囲が広すぎるなら、復職先で使う内容から絞る
- 昔と変わった知識は、現在の内容へアップデートする
- 職場独自の仕事は、自分用の仕事メモへ残す
- 正常値やスケールなどは、手元ですぐ確認できる資料を使う
- 電子カルテや病棟の流れは、教えてもらえる体制を確認する
- 生活リズムが不安なら、短時間・日勤・パートから始める方法もある
- 職場の雰囲気が不安なら、入職前に見学して確かめる
ナースコールの音に反応できない、点滴の時間を見ながら段取りを組めない、昔知っていた検査の呼び方が変わっている。
そんなところでブランクを感じても、それだけで「もう看護師の仕事はできない」と決まるわけではありません。
「復職が怖い」という気持ちも、何が怖いのかを一つずつ分けると、準備できることと、実際の職場で確かめることに分かれてきます。
不安が全部なくならなくても、「私はこれを一つやってみよう」というものが見つかれば、復職への一歩は少し小さくできます。
この記事で確認した主な情報・実際の声
- 厚生労働省「ブランクを経て働く」
- 日本看護協会「就業・復職支援等」
- 兵庫県看護協会「看護職復職支援事業」
- 福岡県看護協会「ナースセンターを利用して復職された看護職の1日を密着取材」
- 尼崎医療生協病院 看護部「先輩カムバックナースが語る復職前の不安と今の働き方」
- ナースプラス「復職時に実践してほしいメモのコツ」
- 看護roo!「10年のブランクを埋めた、人の縁」
- note「入職から1週間経ってみて。」
- 看護師ブランク1年で復帰した体験談
- 看護roo!「採血室看護師の心得」
- 看護roo!「採血ができない…」
- 看護roo!「職場復帰に向けて何を勉強すべきでしょうか?」
- メディックメディア「看護がみえる vol.2 臨床看護技術 第2版」
- 医書.jp「今はこうする!ケアの根拠」書籍情報
- 医学書院「ナースポケットマニュアル 第2版」
- クーラ「よくある質問」
看護師のブランク明けで「仕事できないかも」「復職が怖い」と感じたときのまとめ
- まず「何ができないか」ではなく「どこで止まりそうか」を分ける
- 採血などの手技は、教材と復職支援研修を使い分ける
- 段取り・病棟の音・変わった用語など、現場でしか戻らない感覚もある
- 勉強は全部やり直さず、復職先で使う内容から絞る
- 昔と変わった看護は、現在の内容へアップデートする
- その日つまずいたことや職場独自の仕事は、自分用のメモへ少しずつためる
- 最初から以前と同じ勤務へ戻さず、短時間やパートから慣らす方法もある
- 求人票で分からないことは、施設見学やお試し勤務で確かめる
復職前から、昔の自分へ完全に戻っておく必要はありません。「自分はどこで止まりそうか」「何が怖いのか」「そのために何を一つ準備できそうか」を見つけるところから始めてみてください。

