こたつのヒーターが故障すると、「ヒーターだけ取り替えられないかな」と考えますよね。
こたつは、取付条件が合えばヒーターユニットだけ交換できます。 この記事では山善NYH-300S、メトロMSU-501H(KB)・MHU-601E(DKB)、山善YHF-HD605Eという具体的な交換候補と、必要に応じて使う純正スペーサーBC-KS33の入手先まで案内します。
ただし、29cm角・33cm角などの寸法が近いだけでは判断できません。今付いているヒーターの型番、取付部分の構造、木枠の内寸、取付ネジの間隔を確認して、交換用製品の説明書と照合してください。
まず確認|こたつのヒーターは交換できる?
交換できるかどうかは、ヒーターだけでなく、こたつ本体の取付条件にも左右されます。まず、今の状況に近いものを選んでください。
次の順に確かめます。
- 今のヒーターのメーカー・型番を調べる。 こたつ本体とヒーターユニット、それぞれのラベルを探します。
- 取付構造を確認する。 木枠・固定ネジ・ハードボード(ヒーター周辺にある板状の保護部材)の有無を見ます。
- 木枠の内寸と取付ネジ間隔を測る。 29×29cm・29×33cm・33×33cmはよく見られる例ですが、それ以外もあります。
- 候補商品の取扱説明書と照合する。 適合卓サイズ、専用スペーサー、既存ヒーターのメーカー条件も確認します。

交換を進めてよいのは、取付条件がすべて確認でき、こたつ本体に傷みや変形がない場合だけです。 木枠がない、板状の保護部材がない、配線が固定式でコードを外せない、加工しないと入らない場合は無理に取り付けないでください。こたつメーカーや販売店へ相談します。
交換できるなら、まずこの4機種から候補を確認
こたつの取付条件が合えば、交換用ヒーターを単品で購入できます。ここでは、一般的な木枠の違いと操作方法を踏まえて4機種を紹介します。商品を決める前に、木枠の内寸だけでなく、ネジ穴の位置・固定構造・ハードボード・テーブル全体のサイズを購入する型番の取扱説明書と照合してください。
まだ寸法や取付構造を確認していない場合は、先に木枠とネジ間隔の測り方をご覧ください。33cm角の木枠は、スペーサーの付属・別売だけでなく、交換前のヒーターのメーカーなどの条件にも注意が必要です。
該当する使い方を押すと、商品説明と販売カードへ移動します。型番末尾の記号と販売ページの商品名が一致することも、購入前にお確かめください。
- 29cm角で基本的な入切操作をしたい:山善 NYH-300S(300W)
- 29cm角・29×33cmで本体側の温度調節を使いたい:メトロ MSU-501H(KB)(510W)
- 手元で温度調節し、速暖性も重視したい:メトロ MHU-601E(DKB)(600W)
- 33cm角で対応スペーサーの付属品もそろえたい:山善 YHF-HD605E(600W)
※上記は用途別の購入候補です。木枠の大きさだけで適合が決まるわけではありません。取付条件が合わない、部材が傷んでいる、木枠がない・フラットヒーターの場合は、無理に取り付けず相談する条件も確認してください。
29cm角でシンプルな交換ヒーターを探す方|山善 NYH-300S
山善NYH-300Sは、300Wの石英管ヒーターです。電源コードには中間入切スイッチがあり、温度は本体側の可変式サーモスタットで調節します。メーカーが示す取付枠サイズは29cm角で、本体の高さは約6.5cmです。29×33cm・33cm角の木枠向けとして案内しないこと、また現在のこたつの取付構造とヒーター周辺の空間を確認することが重要です。
29cm角・29×33cmで基本的な温度調節を使う方|メトロ MSU-501H(KB)
メトロMSU-501H(KB)は、510Wのファン付き薄型石英管ヒーターです。本体の温度調節ツマミで調節し、付属コードのスイッチで電源を入切します。公式の取付木枠内寸は29×29cm・29×33cm、適合卓サイズの目安は最大150×90×34cmです。木枠のサイズが一致しても、ネジ位置・ハードボード・取付向きなどは取扱説明書で照合してください。
手元の温度調節と速暖性を重視する方|メトロ MHU-601E(DKB)
メトロMHU-601E(DKB)は、600Wのハロゲン式で、手元のコントローラーから温度を調節する取替ヒーターです。公式に記載された取付木枠内寸は29×29cm・29×33cmで、適合卓サイズの目安は最大180×90×34cmです。大型卓でも寸法だけで適合と判断せず、説明書の取付条件を確認してください。
33×33cmの木枠へ取り付ける場合は、取付ネジ間隔22cm、ハードボードなどの条件に加え、交換前のヒーターがメトロ製であることなどのメーカー指定条件を確認したうえで、別売の純正木枠用スペーサー BC-KS33が必要です。スペーサーはこのヒーターユニットに付属していません。
メトロ製ヒーターからの交換で、上記条件をすべて満たす33cm角の木枠なら、メトロ純正スペーサー BC-KS33のメーカー注文ページも確認してください。2026年10月19日の公式案内価格は送料・代引手数料・税込2,200円です。メーカー直販のため、このリンク自体はアフィリエイトリンクではありません。
33cm角用スペーサーも付属品としてそろえたい方|山善 YHF-HD605E
山善YHF-HD605Eは、600Wのハロゲン取替ヒーターです。33cm角用スペーサー2本とスペーサー取付用ビス4本が付属し、手元ICリモコンに速暖・ECO・5時間自動切タイマーも備えています。メーカーの取付枠サイズは29cm角・29×33cm・33cm角ですが、33cm角ではネジ間隔22cm・ハードボードなど、取扱説明書に記載された取付条件がそろう場合だけ検討してください。
この機種に付属する指定スペーサーを使える条件なら、メトロのBC-KS33を追加購入する必要はありません。メーカーをまたいでスペーサーだけを流用することは避けてください。
ほかのヒーターも詳しく比べたい方
ここで紹介した4機種以外に、石英管600WのメトロMSU-601E(DKB)や、カーボンヒーターのメトロMCU-501EC(KC)なども候補です。取り付け条件が合う製品の中で、発熱方式・タイマー・温度調節の違いまで比較したい方は、別記事「こたつ用取替ヒーターの選び方|メトロ・山善を対応サイズで比較」をご覧ください。
ここで紹介したどの商品も、現在のこたつへの取付けを保証するものではありません。説明書の条件を満たせない場合は購入せず、メーカーや販売店へ相談してください。
木枠サイズとネジ間隔の測り方
1.電源プラグを抜き、ヒーターを十分に冷ます
電源を切ってコンセントからプラグを抜き、ヒーターが冷えてから確認します。電源コードに損傷・焦げ跡・変色があれば、再通電せずメーカーや販売店へ相談してください。
天板やこたつ布団を安全な場所へ移し、本体が動かないようにして裏側を見ます。重いこたつを無理に一人でひっくり返す必要はありません。安定した姿勢で見られないときは手伝ってもらいましょう。
2.木枠の「内側」の縦・横を測る
天板の外寸ではなく、ヒーターが収まる木枠の内側から内側までをメジャーで測ります。幅と奥行きの両方を記録してください。
- 29×29cm:四角い木枠の内側が縦横約29cmの例。
- 29×33cm:一方が約29cm、もう一方が約33cmの例。正方形ではありません。
- 33×33cm:縦横約33cmの例。取替機種によって指定スペーサーが必要です。
これらは確認のための目安で、木枠の寸法だけで「取り付け可能」とは確定しません。測りにくい場合は説明書やメーカーに確認します。
3.取付ネジ間隔とヒーターの向きを確認する
現在のヒーターを固定しているネジ穴の位置を確認します。説明書の寸法図で指定されたネジ穴の中心から中心までの間隔を測り、写真かメモに残しましょう。斜め方向の距離や、ネジの外側から外側までの長さで代用しません。実際の固定構造、ネジ数、向きは製品によって異なります。
例えばメトロMHU-601E(DKB)・山善YHF-HD605Eの取扱説明書には、29×29cm・29×33cmの木枠で取付ネジ間隔20cm、33×33cmの木枠で22cmという取付例があります。すべてのこたつに共通する寸法ではありません。
取付ネジ穴だけでなく、コードの差込口がどちらを向いているか、木枠の切り欠きがどこにあるかも確認します。古いヒーターを取り外してから向きを忘れないよう、作業前に記録しておくと役立ちます。
4.ハードボードとテーブル全体のサイズを確認する
ハードボードは、こたつ布団がヒーターに触れないようにするための板状の部材です。少なくとも今回確認したメトロ・山善の指定交換方法では、ハードボードがあることが重要な取付条件です。見当たらない、破損している、構造が違う場合は自己判断で交換しないでください。
もう一つ確認するのが、こたつテーブル全体の幅・奥行き・高さです。木枠が合っていても、交換ヒーターの適合卓サイズから外れる場合があります。
29cm角・29×33cm・33cm角で取付方法はどう違う?
| 木枠内寸の例 | メーカー取説にあるネジ間隔の例 | 特に確認すること |
|---|---|---|
| 29×29cm | 20cm | 木枠、ネジ穴、ハードボード、製品の取付向き |
| 29×33cm | 20cm | プラグ側の向き・切り欠き。反対側に約4cmの隙間を想定する機種もある |
| 33×33cm | 22cm | 対応スペーサー、既存ヒーターのメーカー条件、ハードボード |

上の数値はメトロMHU-601E(DKB)と山善YHF-HD605Eなどの説明書を確認した取付例です。似た木枠でもネジ穴や補強部材が違えば取付けできないことがあります。
33cm角のこたつは、スペーサーだけ買えば大丈夫?
大丈夫とは限りません。メトロの木枠用スペーサーは、29cm角のヒーターと33cm角の木枠の間の隙間を埋めるための部品です。メーカーは、33×33cmの木枠・取付ネジ間隔22cm・ハードボード付きという条件を示しています。さらに、MHU-601E(DKB)などの説明書では、交換前のヒーターがメトロ製であることも指定されています。
一方、山善YHF-HD605Eには33cm角用スペーサーが付属します。こちらも取付ネジ間隔やハードボードを確認する必要があり、メトロの条件をそのまま流用してはいけません。
「33cm角なら何でも合う」「29cm角ヒーターに市販の板を挟めばよい」という判断は避けてください。スペーサーの向きやビス穴まで製品ごとの取扱説明書で確認します。
メトロの33cm角用スペーサーを単品で購入する場合は、メーカー純正の「木枠用スペーサーセット BC-KS33」があります。2026年10月19日時点のメーカー公式注文ページでは、送料・代引手数料込み2,200円と案内されています。交換前のヒーターがメトロ製であること、木枠内寸33×33cm、取付ネジ間隔22cm、ハードボード付きであることなど、対象製品の取扱説明書に定められた条件をすべて満たす場合に限って検討してください。
▶ メトロ純正スペーサー BC-KS33の公式注文ページを確認する(メーカーへの直接注文です。アフィリエイトリンクではありません)
なお、山善YHF-HD605Eには33cm角用スペーサー2本と取付用ビスが付属しています。対応条件を満たし、この機種へ交換するなら、メトロの別売スペーサーを追加購入する必要はありません。メーカーの異なるスペーサーを流用しないでください。
参照:メトロ電気工業「スペーサーってなんですか?」/メトロMHU-601E(DKB)取扱説明書/山善YHF-HD605E取扱説明書
ヒーターユニットの交換方法|作業の流れを6段階で確認
ここで説明するのは、メーカーが使用者によるユニット交換を認めている機種の一般的な流れです。実際に作業するときは新しいヒーターの取扱説明書を開き、機種別の手順・必要な部品・ネジの種類を必ず優先してください。
- 電源を切り、電源プラグを抜いて冷ます。 コードが傷んでいる場合は触って通電を試さず、相談する。
- 元の取付位置を記録する。 木枠の切り欠き、プラグ差込口の向き、固定ネジ、コードの通し方を確認する。
- 説明書に従って古いユニットを外す。 器具用プラグを抜き、指定のネジを外す。落下しないよう本体を支える。固定構造が違う・外れない場合は無理をしない。
- 適合する新ユニットを指定の向きで固定する。 必要な場合だけ指定スペーサーと指定ビスを使う。穴開け、木片でのかさ上げ、配線加工はしない。
- 指定されたコードを接続・固定する。 新製品の付属コードやメーカー指定コードを使い、プラグの向き、差込み、コードフックなどを説明書どおりに確認する。
- 安全を確認してから通常使用へ戻す。 ネジの緩み、ヒーターと布団の接触、コードの挟み込み・引っ張りがないことを確かめる。組み立て後、説明書に従って使用開始し、異臭・異音・異常な熱があればすぐ使用を中止する。
内部の発熱体、温度ヒューズ、配線を取り外す「分解修理」と、指定された交換ユニットを丸ごと取り替える作業は別です。 分解修理や安全装置の改造は行わないでください。こたつが不安定で作業姿勢を確保できない場合も、無理せずメーカーや販売店へ依頼します。
木枠がない・フラットヒーターの場合はどうする?
木枠がないこたつや、広い板状のフラットヒーター、固定方法が特殊なこたつは、一般的な29cm角の取替ヒーターを後付けできるとは限りません。まずこたつ本体のメーカー・品番を確認し、純正の交換ユニットやメーカー修理の対象か問い合わせてください。

木枠のない机へ新しく穴を開ける、板材を追加する、電源配線を加工する方法は案内しません。適合する交換部品がない場合は、修理の可否や本体買い替えを検討します。
こんな場合は自分で交換せず相談する
- 木枠が割れている・反っている、ネジ穴がつぶれている。 新しいユニットを確実に固定できないおそれがあります。
- ハードボードがない・傷んでいる。 布団がヒーターに触れる危険があります。
- コードが焦げている・プラグが変色している・異臭がする。 交換作業の前に、使用を中止して相談してください。
- 説明書の取付条件と一致しない。 スペーサーやビスを代用品で済ませず、対応できる製品を確認してください。
部品交換の費用と、同じ大きさのこたつの買い替え費用も比較しましょう。無理に交換するより買い替えた方がよいケースもあります。
ヒーターは故障しておらず、コードをなくしただけの可能性があるなら、ユニットごと買い替える前に「こたつのコードをなくしたら?型番の調べ方と交換品の選び方」で、ヒーター型番からメーカー指定コードを探す手順を確認してください。コードに異常がある場合は使用を中止し、適合が分からないまま代用品を使用しないでください。
よくある疑問
長方形のこたつなら29×33cmのヒーターですか?
いいえ。天板が長方形でも、取付木枠が29×29cmのこともあります。天板の形ではなく、ヒーターを固定する木枠の内寸とネジ位置を確認してください。
20cm・22cmは、どこを測る数字ですか?
候補製品の取扱説明書で指定された取付ネジ穴の中心から中心までの間隔です。斜め方向ではなく、図面に示された組み合わせを確認してください。ただし20cm・22cmは今回取り上げたメーカー取扱説明書の例であり、全てのこたつの統一規格ではありません。手元の製品説明書にある寸法図と照合しましょう。
古いヒーターがメトロ以外でも、メトロ製に交換できますか?
木枠と交換用製品の指定条件によります。特にメトロの33cm角用スペーサーの一部取説では、交換前のヒーターがメトロ製であることが条件です。「メトロ製に替えたい」だけで取付可能とは判断せず、候補型番の取扱説明書とメーカー案内を確認してください。
ドライバーがあれば、誰でも交換できますか?
対象製品が使用者による交換を認め、木枠・ネジ位置・固定部材が一致する場合に、説明書どおり作業できます。重いテーブルを無理に動かす必要がある、不安定、固定できない、電気配線の加工が必要といった場合は、自分で進めないでください。
まとめ|取付条件がそろえば、ヒーターだけ交換できる場合がある
確認するのは今の型番 → 木枠と保護部材 → 木枠内寸とネジ間隔 → 候補品の取扱説明書の4点です。条件が合うなら、テーブル本体を使い続けてヒーターユニットだけ交換する方法があります。
取り付け方が不明なまま購入したり、木枠を加工して無理に合わせたりしないでください。条件が確認できたら、対応する交換ヒーターを選ぶ手順へ進むのが次の手順です。
参考にしたメーカー公式情報
- メトロ電気工業|取替ヒーター
- メトロ電気工業|MSU-501H(KB)取扱説明書
- 山善|NYH-300S製品情報
- 山善|YHF-HD605E製品情報
- メトロ電気工業|木枠用スペーサーについて
- メトロ電気工業|MHU-601E(DKB)取扱説明書
- 山善|YHF-HD605E取扱説明書
- メトロ電気工業|よくあるご質問
※メーカー公式資料の確認日:2026年10月19日。実際の交換はお使いのこたつ本体と交換予定ヒーターの現行取扱説明書の条件を優先してください。

